死産におめでとうなんて!

こんにちは。

今日はそこまで寒くない豊田市からお送りしております。

あいうみ助産院のないとうです。

今日の記事のタイトルなかなか

インパクトありますが、

なぜか病院で働いていたころの話を思い出したので

ブログに書いてみます。


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その方は妊婦健診で来院しました。

健診は無事に終わりましたが、なぜかちょっと気分が悪くなりました。

そして、予定日も近いことだし、念のために入院しようとなり、

外来から病棟へ来ました。

入院時の赤ちゃんの心拍をとろうとお腹に機械を当てたのですが

赤ちゃんの心拍を探しても聞こえませんでした。

急いで先生を呼び、

赤ちゃんの心臓が止まっていることがわかりました。

このお母さんは帝王切開でお産することになり、

私が帝王切開で産まれた赤ちゃんをうけとる係になりました。

産まれてきたその子は、今にも泣きだすのではないかと思うぐらい

きれいな肌色で、とても穏やかな顔をしていました。

お腹の中で亡くなっているという診断が信じられず、

私は思わず聴診器で赤ちゃんの心臓の音を聴きました。

赤ちゃんからは心臓の音は聞こえてきませんでした。

お腹から赤ちゃんが産まれた時、

私は「産まれましたよ」と言いました。

そして帝王切開の後、スタッフに呼び出されて

「産まれたことをわざわざ言わなくてもいい」と

指摘をされました。

私は納得できず

「お腹の中で亡くなっていても産まれてくることには変わりなく、

 おめでとうございますと言いたかったです」

と答えました。

すると、そのスタッフは

「死産におめでとうだなんて!!」

と眉間にしわを寄せ、大きな声で言いました。

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と、こんな出来事があったわけですが、

いろんな考えがあるし、私はそのスタッフの言うことは

今でも納得できないけど、それは私の考えなだけで。

そしてまとまらないのですが、書きたかったので

記事にしてみました。


先日ある方の動画を見ました。

昨年末にこの世を旅立った海老原宏美さんの講演。

この講座を見たからふとこの出来事を思い出したのかな。

いのちに価値ってある?って話。

あいうみ助産院

愛知県豊田市 出張専門の助産院です。 ご希望の場所にケアをお届けします。 自分らしく、幸せな育児をするお母さんをお手伝い。 泣いてもいい。悩んでもいい。 母の笑顔は世界の笑顔。 自宅や助産院での出産、いろんな相談(対面、オンライン)承ります。 せいといのちのはなし(性教育講座)も。

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